pipicage blog

家族3代書道活動をしていた為、幼少期から書道を嗜む。UAEにて書道その他クラフト活動に励んでいます

恋文

Kenko Yoshida is famous for that 

"Tsurezuregusa".

Moronao made Kenko write a love letter on thin paper with autumn leaves on it, burning incense so strong that it could be smelled when he touched it. Just listening to this, it's a love letter with a lot of spirit...



 I'm curious about the feeling of kenko at this time. However, Kenko was rather enthusiastic about Moronao's affair (scary)


In the latter half of the Edo period, there was a manual for writing love letters called Onnayoubunshinobugusa.


The author is unknown, but the richness of the content is amazing.

"Letter of love sent for the first time", "Letter sent without meeting with only a letter", "Letter sent to concubine", "Letter sent to widow", etc.

Sentence examples and expressions are provided for each situation and person.


あの『徒然草』で有名な吉田兼好。
師直は、紅葉を重ねた薄紙に、手に取ると匂いが移るほどの香を焚いて、兼好に恋文を書かせました。これだけ聞くとなんだかものすごく気合いの入った恋文ですよね……


このときの兼好の気持ちが気になります。が、兼好はむしろ師直の不倫にノリノリだったとか(サイテー)

江戸時代後期には、『女用文忍草(おんなようぶんしのぶぐさ)』という恋文の手引書がありました。


作者は不明ですが、その内容の豊富さがすごいのです。
「初て送る恋の文」「文のみにて未逢ざるに送る文」「妾に送る文の事」「後家に送る文の事」など、
場面や相手別に文例や表現方法が記されています。


さらには、相性占いも。ここで面白いのが、「男性が初めて送った恋文に、女性がすぐに返事をするのは軽はずみでよくない」といった恋愛に関する心得のようなものまで記されているのです。


現代でいうと雑誌の最終ページの方にある恋愛相談やコラムなどを見る感覚でしょうか。
そう考えるとちょっと親近感が湧いてきます。


夏目漱石
I love youをどう訳すかと生徒に問われ、「今夜は月がきれいですね」と答えたというエピソードも有名ですね。
LOVEが愛だとはっきり定義されていなかった時代に、美しく、しっとりとした心持ちを表現したすばらしい訳だと感じます。


「御前の手紙は二本来た許(ばか)りだ 其後の消息は分からない 多分無事だろうと思って居る 
御前でも子供でも死んだら電報位は来るだろうと思って居る夫(そ)れだから便りのないのは左程心配にはならない 然し甚だ淋い」
「おれの様な不人情なものでも頻りに御前が恋しい是丈は奇特と云って褒めて貰わなければならぬ」
「まだまだあるが是から散歩に出なければならぬから是でやめだからだが本復したらちっと手紙をよこすがいい」
・・・つまり、簡単に言うと
「便りが無いのは無事であるということだろうから心配はしていない。しかし、甚だ淋しい」
「不人情なおれが『お前を恋しい』と想っているのだから、褒めて貰わなければならない」
「書く事はまだあるがこれから散歩に出かけなければならないので止める。

体調が良くなったら手紙をよこすがいい」という事。

(堅物亭主関白っぷりがすごい)

樋口一葉 恋文のエース

一葉が生活のために小間物店を営んだ下谷区龍泉寺町、その後移り住んだ本郷区丸山福山町(現在の文京区西片)はともに遊郭や銘酒屋街に近く、彼女はそこで働く人々の在り様を見聞きしていました。 

明治28(1895)年1月4日の日記には、本郷区丸山福山町に居住していた当時、隣の銘酒屋で働く女性たちの恋文の代筆をしたという話が記されています。「女性たちが手紙を書いてくれと言って頼みに来るが、宛名はいつも違ってその数は多い」「こんな女性たちの中にもたまには真実の恋もあるのだろうか」という記述からは、彼女たちの奔放でありながら儚さを感じさせる恋愛事情が透けて見えます。 


こうした様々な立場の人々との交流が「たけくらべ」「にごりえ」などの小説にも活かされています。


メールや、アプリ、SNSで「💓」を送る時代になりますが…

気持ちを言葉で伝えることはなかなか日本人にとって苦手分野ではないかなと思います。


あなたのラブレターの思い出はありますか?

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