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家族3代書道活動をしていた為、幼少期から書道を嗜む。UAEにて書道その他クラフト活動に励んでいます

日本の篆書 日出 - Sunrise - "Hinode"


日本へ篆書が伝わったきっけけと流行

      日 出 - Sunrise - "Hinode"


「篆書(てんしょ)」は、代表的な5書体のうちのひとつであり、その中でももっとも古い書体であるといわれています。
また、線の太さが一定になっている、左右対称の縦長字形、起筆は穂先を包み込むような書き方、連なる線の間は等しい間隔になる、丸みを帯びた転折といった特徴が挙げられます。


歴史的なお話しは前回のブログに転載しておりますのでご覧くださいね(๑˃̵ᴗ˂̵)


【書】より
この期の刻石としては,《群臣上醻刻石》《魯霊光殿址刻石》《魯孝王刻石》,さらに近年発見された

《王陵塞石刻石》など十数種の作品を見ることができるらしく

これらはあまり加工を施さない自然石を利用して,篆書または篆書から隷書に移る過渡的な古隷によって書かれている。過度な古隷…
また簡牘(かんとく)(木簡・竹簡),帛書も近年ますます多く発掘されており,
前1世紀ごろの隷書にすでに波磔(はたく)の筆法が見られ,これと前後して章草の筆法の明らかに認められるものがある。

【篆刻】より
広義には印材に文字を刻すことをいい,秦・漢以来,印文には多く篆書を用いるところから篆刻と称した。

狭義には中国で元末に起こり明代に広まった,詩・書・画・篆刻と並称される文人四芸の一つで,
多く書画などの雅事に用いる印章をみずから鉄筆(刀)を用いて主に蠟石(木,竹,陶土もある)に刻する石章篆刻をいう。※「篆書」について言及している用語解説の一部を掲載しています。


日本は中国よりも歴史が浅いので、篆書てんしょが使われていた時代の王朝周しゅう・秦しんとはかかわりがありません。


日本において篆書の資料としてもっとも古いのが、「漢委奴国王かんのわのなのこくおう」の金印きんいんです。聞いたことがある名前ですね、お札にも押されていましたよね?


日本ではじめて篆書の書体が使われていたことがわかるのは奈良なら時代です。


正倉院しょうそういん宝物「鳥毛篆書屏風とりげてんしょのびょうぶ」一畳じょう六扇せん

書道はもちろんのこと、絵手紙や年賀状、短冊、ちぎり絵、水彩画、水墨画、色紙など落款印 (らっかんいん) を捺す場面は結構あります。書籍に捺す蔵書印も篆刻印の一つです。 

篆刻をお教室で作ったご自分の書道や絵画の作品に捺してみてはどうでしょうか。

作品が引き締まり、作品の印象が上がること間違いなしです。

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